2016年1月28日木曜日

こんなアーティストの曲もかけてます。

当店でかけている曲はもちろん店名の由来であるペンギンカフェオーケストラが中心ですが、それ以外の選曲も少しずつ増えていっています。
少し前にプレイリストに加えてお問い合わせを何度かいただいたのが、ケレティギ・ジャバテというバラフォン奏者の曲です。

まず、バラフォンという楽器について。
国や地域によって形やチューニングなどの違いはありますが西アフリカの木琴で、よく知られた木琴との大きな違いは叩く木の下に共鳴用のひょうたんがぶら下がっていることです。
木の素朴で乾いた音色と共鳴するひょうたんの柔らかな音色がとても心地よく、お店の雰囲気にも合うかと思いプレイリストに加えました。

演奏者のケレティギ・ジャバテは西アフリカ・マリ共和国に生まれ、バラフォン以外にもヴァイオリン、サックス、ギターなどを弾きこなすマルチプレイヤーとして同じマリ出身で世界的に知られるサリフ・ケイタやアビブ・コワテらをサポートしながら西アフリカのポピュラー音楽シーンを長きにわたって支えてきた存在です。
お店でかけているのは2004年に70歳を過ぎて初めてリリースしたソロアルバム「サンジャ」からの曲が中心なのですが、この作品はケレティギが一曲ずつ親しいゲストを招いてマリの伝統曲を奏でるというスタイルをとっています。

ケレティギの職人的なテクニックと優しさが感じられるバラフォンの音色に加え、ゲストミュージシャンの彼への大きなリスペクトが伝わってくるような私の大好きなアルバムです。

ちなみにケレティギ・ジャバテは2012年に81歳で亡くなったそうです。
同じマリのミュージシャンであるアビブ・コワテと共に来日公演も行なっていたようなので、一度生で観ておきたかったですね…

ケレティギの軽やかで優しく、そして暖かいバラフォンの音色がきっとペンギンカフェでのリラックスタイムを演出してくれると思います。


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